乳がん ステージ0(ゼロ) 6月23日

懐かしい時を求めて

母の体の検査結果を聞く日。同居している妹、おばあちゃん子の甥、私の4人で医療センターに出かけた。

甥はおばあちゃんが心配だと、仕事を休んだ。車いすを押すのは甥である。

前回、検査前の診察では、「診療所の検査(写真)によれば、悪い物(癌)が強く疑われる。ついては細胞を採取して病理検査をする。他の臓器に転移していないか確認する」といった内容だった。

今日の結果は「乳がんではあるが、ステージ0(ゼロ)」「この段階で乳がんが見つかるのは極めて稀」「手術で癌を綺麗に切除することが可能」ということだった。

問題は91歳になろうという年齢である。全身麻酔4時間。うち執刀2時間。

癌は片側で、反対側は癌ではないものの、癌化する可能性がある。反対側は癌ではないので、手術はしない。両側が癌で手術する場合となると、麻酔時間は6時間から8時間に及び、手術中に死亡するリスクは高まる。

そういう状況の中で示された選択肢に「ホルモン剤投与」があった。母の癌の性質は、このホルモン剤が効くとされているものであった。

まずはホルモン剤(薬)を飲み、改善がみられるか4か月後に確認することにした。その前の1か月後の時点で、薬の副作用の確認をする(血液検査)。

ステージ0というのは、癌細胞が乳管から体の内側の組織に浸潤していない段階らしい。「0」なんてあるんだ。

最初に診察した診療所の主治医の見立てが絶妙だった。乳房を入念に触診した後、「僕、これ、大丈夫だとは言えないよ」と、乳腺外科の医師(診療所)を紹介した。その乳腺外科の検査結果が「乳がんステージ2」で、今回の総合病院の受診につながった。

最初に診察した医師と総合病院の医師は同じ大学の先輩後輩にあたるようで、互いに力を認め合っているのを感じた。そして二人とも柔和な顔をしてとても優しい。良い医師に出逢えた運に感謝している。先日、寺参りした時の、ヘビ、白い蝶、ニホンカモシカとの出逢いは、やはり「吉兆」だったんだ。

4か月間、ホルモン剤に加えて民間療法の「紫トウモロコシの粉(アントシアニン)」を湯にといて飲む。発酵大豆で細胞を活性化させる。癌細胞が消えてしまったら面白いなと思っている。

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