甥が一人暮らしを始めた。約束通り、落ち着いたところで甥の家に集まることになった。
母の誕生日が近いため、誕生祝いを兼ねた会食になった。
買い物は妹と分担し、私は魚屋で刺身を買っていった。スーパーの刺身も随分と値上がりし、それならいっそ魚屋で買った方がマシだと思った。鯛やイカなどをいれてもらい、6人前3,780円。やはり美味しい。(4人だけれど、たくさん食べたいので6人前を注文)
プロ野球クライマックスシリーズをテレビで観ることができず、ネットで1球速報を見ながらの会食になったが、話が弾んでくるとスマホに目を落とすことはなくなった。いつの間にか阪神タイガースが勝っていた。負ければ明日ゆっくりテレビ中継を観られると思ったが、「いや、今日決めるのだ!」と友達に喝を入れられた。
家族や親しい友人と共有する時間が愛おしく幸せに感じる。形のない物こそ尊いと思うようになった。
物に対する執着が薄れ、ミニカーが好きだと言う甥に6台もらってもらった。
相変わらず甥はレトロな物が好きで、東京まで買い物に出かけている。電池でグルグル周るブリキの宇宙船を見せてもらった。8,000円したという。私にもそんな時があったが、今はレトロな物よりも工芸品や古美術品に価値を感じる。新たに何かを入手したら、その分所持品を処分すればちょうどいい。
母は静かに話を聞いているが食欲旺盛で、目の前に食べ物を置けば全て平らげてしまう。ケーキもあっという間に姿を消した。
近々、母の病院の診察があるが、癌の進行がホルモン剤で抑えられているか気になるところである。
来週は第2回誕生会を行う予定である。参加する家族が入れ替わる。何人もの子や孫に祝ってもらえる母は幸せだと思う。先日は病院の医師から「大勢の家族に心配してもらって幸せだね」と言われ、幸せを感じて口にする担当医の人間性が素晴らしいと思った。私も今、良い人間関係の循環にあり、それが続くよう努力したいと思う。
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