ホットサンド分のすれ違い 11月25日

懐かしい時を求めて

薄い食パンが台所にあった。これはホットサンド用に違いないと思ったら案の定。

「明日の朝はホットサンドを食べたい」と妻。

パンに何を挟もうか考えながら眠りについた。

翌朝、何か重大な「やるべきこと」がある気がして目が覚めた。

そうか、ホットサンドだった。急な注文だったので、冷蔵庫の中のものを使うしかない。ウインナー、キャベツ、卵、きゅうり。

太いウインナーを3枚にスライスして切れ込みを入れ、オリーブオイルで炒める。キャベツを刻んでパンの上に乗せる。マヨネーズ、ケチャップ、粒マスタードを多めにかける。

もうひとつは、ゆで卵ときゅうりをマヨネーズで和えてパンに挟む。

ホットサンドを半分に切ってコーヒーを入れる。

するとタイミングを計ったように妻が目を覚ます。不思議だ。

そういえば、ホットサンドを作るだけの時間分、私と妻はずれているように思う。

断捨離をしていても、私が「これは捨てます」と言うと、妻が反対意見を述べる。妻が「このひな人形は処分します」と言うので確認すると、「いい顔をしているじゃないか。昔の人形にはいいものが多い。こういう顔をした人形を処分してはいけない」と、それからは私が管理することになる。

旅の宿を選ぶ際は、私が「そんなに高価な宿はもったいない。雨風しのげれば十分」と言うと、妻が「非日常を楽しみたい」と言う。高価な宿に泊まった経験が少ない私は緊張するが、泊まってみると妻の言い分も理解できるようになる。

私と妻には、ホットサンドを作る時間分くらいの差異があるが、それくらいがちょうどいいのだろうとこの頃思う。

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