純米酒 浦霞そぞろ 11月23日

懐かしい時を求めて

母や妻の影響で、少し前から大相撲を見るようになった。郷土力士を応援するのは、私にも郷土愛があるからかもしれないと思うと、ちょっと誇らしい。

お腹が空いて時計を見ると、まだ午後5時前。お腹が空いた時に食事するのが一番自然だと、5時過ぎに夕飯を食べ始める。ちょっと前までは仕事をしていた時間だ。

目の前に刺身が並べられた。

その隣にはシメサバが。

これは「今夜は晩酌しましょう」という妻からのメッセージに相違ない。

「やりますか?」と杯を傾ける仕草をすると、妻がにっこり笑う。

2階の冷蔵庫に日本酒が2本ある。「ビールもあるから一緒に持ってきて」とお願いする。

少し時間が経ち何を買ったか忘れていたが、「浦霞」だった。浦霞は味しくて、飲んだことがない「純米酒そぞろ」に期待したのだった。

宮城県塩竈市の㈱佐浦の酒。「吉田類お薦め」って書いてある。気がつかなかった。

コップ酒で飲む。

なるほどなるほど。これはいいや。何気なく買った酒が当たると、すごく幸せな気持ちになる。最近カンが冴えてきたように思う。地道に努力した結果だろうか。

体が丈夫ではないので沢山飲めないが、1晩1合、4晩楽しめると思えばいい。

考えることが沢山あるが、それらに酒が混ざって緩やかに回り始めると、それら一つ一つはたいしたことないように、渦の外側に小さく遠くなっていく。回れ回れと思いながらコップに口をつける。

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