友だちの家の庭で植物と昆虫の観察 6月19日

懐かしい時を求めて

今日は友達の家の庭の草刈りで、前の日から道具を取り出し気持ちが高ぶっていた。海外赴任で庭の管理に手が回らないようだったので、私が名乗り出た。

道具などを並べてみると、引きこもる私にとっては一大イベントの様相を呈している。帽子、虫よけネット、草刈り機を使う際のゴーグル、布と革の手袋、虫よけスプレー。そして虫を捕獲することもあるかもしれないので、虫取り網、飼育ケース。虫の写真を顕微鏡モードで撮影できるオリンパスカメラ。草刈り機の充電は十分にできている。

さあ、出発だ。家から車で15分。友だちの家は実家のすぐ近く。高校生の時に遊びに行って以来だ。

カーポートに車を止め、まずは庭の草の伸び具合を確認する。なぁ~んだ、大したことないじゃないか、と最初は思った。しかし別の友達が「豪邸」といったとおり、庭の面積もそこそこあり、草の丈はそれほどではないものの、ドクダミが繁茂して初夏を謳歌しているようだった。

草刈り機を使うか手作業にするか。

優しいユリが所々に咲いている。他にも栽培植物があるかもしれない。亡くなったお母さんの優しい顔が浮かんできた。手で抜こう。

手作業にしてよかった。温室の東側にヤマノイモを発見した。

夏みかんの木の下にセミの抜け殻が。昨年のものだろうな。

20㎝四方にあったものを写真を撮るために寄せ集めた

夏みかんが成り、いくつか地面に落ちている。これ食べたいなぁ。友だちにラインすると「好きなだけもっていけ」というので、5つ持ち帰ることにした。(なぜか一つ腐っていた)

隣の家との境のドクダミを丁寧に抜いて、これでしばらくは大掛かりな草刈りをしなくても大丈夫。でも草刈りはこまめにやった方が楽だな。

今日の一番の収穫はこの蛾との出会い。ゴマダラキコケガ。なんて可愛らしい眼をしているのだろう。

幼虫は地衣類を食べるとのこと。庭にあったような気がする。

ゴマダラキコケガ
ゴマダラキコケガ

他にも色々と収穫した。ラインで尋ねると「庭のものは何でも好きに持っていけ」と大盤振る舞いなので、素直な私は遠慮することなくいただいた。

大葉は今夜の料理に使おう。

フキはもうほとんど出回っていないのでありがたい。さっそく煮つけよう。

夏みかん2つをむいた。すっぱくて瑞々しい。夕食後のデザートにしよう。

今日は草刈り・草むしりをして体を動かしたっぷり汗をかいた。おそらく明日は腰の周りが筋肉痛になるだろうけれど、それは生きている証。

高校生の時、友だちが「悪魔というものがいるとすれば、こういう顔をしているのだろうなぁ」と、私の顔をしげしげと見たことがあった。ふとそんなことを思い出したが、年を取って悪魔の顔も少し変わっただろうか。今度帰国した時に尋ねてみることにする。

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