1年前、仕事を辞め無職・無収入になろうとした時、「これからは大学生の時のように、お金はないけれど時間はたっぷりある至福の日々を過ごすのだ。懐かしい時を再現しよう」と気持ちが高ぶった。
その1年を振り返ってみると、おおよそ思い通りの時間を過ごすことができたと思う。
「今日はどのような日であったか、それを1枚の絵に表すとどんなものになるか」写真を選び、ブログに添付した。
心の平安のひとつは、自然に身を置いている時にあり、心持の変わりようで自然の感じ方も大きく変わった。
昆虫
鳥を観に行った時に見つけたジャコウアゲハが美しく、夢中になってカメラのレンズを向けた。通りかかった知人から「仕事もせずに何をしてるんだ」と、蔑んだ視線を向けられたのを覚えている。
実家の草刈りをしているとクロアゲハがやってきて、それだけでも幸せを感じた。
時間がゆったりと流れるようになると、身近な物にも目が届くようになり、家の中や庭で虫を発見しただけでもついていると思った。
海外赴任している友達の家の庭の草刈りをしている時にも美しい虫との出逢いがあり、楽しかった。
虫の先生は相変わらず、面白い虫を見つけては連絡をくれた。
しかしせっかくくれたオオクワガタの産卵は実現しなかった。
カブトムシの繁殖力は旺盛で、時間とお金が追いつかなくなり人に譲ることにした。
次は、この1年間に出逢った虫ではないけれど、身の回りにこんなにも綺麗な生き物がいると思うと、生きていることが素晴らしく思えてくる。
鳥
鳥の観察は何回か詳しい友達に案内してもらった。
その後、近くの神社にアオバズクがいるのを友達が知らせてくれ、何度も観に行った。
子どもが生まれた時は愛おしくて、さらに回数を重ねた。
蓮華寺池公園では、何度もコゲラを観た。
次は、これらよりも前に観た鳥である。
植物
狭い庭に所狭しと植物が繁殖していて、芽が出で花が咲き実が成る過程を日々楽しみがら過ごした。
雨季になればなったで、花は咲いた。
しかし残念だったのは、マルベリーや巨峰が病気になり、マルベリーは枝を払い、巨峰はわずかしか収穫できなかったこと。
友達の会社で不要になった観葉植物は、我が家で気持ちよさそうにカーテン越しの光を浴びている。
あらためて家の中を見れば、植物に囲まれて生きているといっていいくらい。
次は、家の周り、住んでいる地域で出逢った花をまとめてみたのである。
一人彷徨っていても、世の中に楽しみはあるものだと思った。
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